導入事例・お客さまの声

看板商品「フィセル明太子」を呼び水に驚きの集客を実現! カレンズ 様

「EZデバイザー」の導入でパンの品質が安定

有限会社 カレンズ 様(香川県仲多度郡まんのう町)

香川県仲多度郡まんのう町。香川県西南部に位置する人口約1万9千人の静かな町に、ひときわ多くの人で賑わうベーカリーがある。小売1店舗で、平日でも1日に400人、週末には倍の800人が来店する人気店、カレンズ様である。集客の呼び水になっているのが、「フィセル明太子」通称、明太子パンだ。このパンは、平日には、600本、土日には、1200本が完売になる。カレンズ様の売り上げの2割を占めるという、まさに看板商品である。なぜ同店にこれだけのお客さまが足を運ぶのか、そして「フィセル明太子」は、なぜそこまで人気なのか、実際に訪問して、香川省三社長にお話をうかがった。



有限会社 カレンズ
代表取締役社長 香川 省三 様

うどん文化が定着している香川県にあっても、若者を中心に人々の嗜好が多様化しているせいか近年ベーカリーが急増しているとのこと。香川社長は、そうした時代の流れや嗜好の変化を着実に取り入れて、お客さまに喜ばれるパンづくりを実践している。


リピーターと看板商品
瀬戸大橋から香川県に入り、県道200号を南に下る。視界いっぱいに広がる長閑な風景のなか車を走らせると、間もなくカレンズ様のお店が見えてきた。取材に訪れたのは平日の午前8時前。お店を見ると、もうお客さまでいっぱいだった。静かな佇まいの一角で、焼きたてパンの香りに誘われるように、カレンズ様の賑わいはすでに始まっている。そんなお店の様子を静かに見守りながら迎えてくれたのは、社長の香川省三様。「おかげさまで、地元の方々にも、繰り返し買いにきていただいて、最近では、わざわざ遠くから時間をかけて買いに来てくれるお客さまも増えたんですよ」。香川社長が話してくれた最近のお客さまの傾向こそが、まさに同店の好調さを物語っている。カレンズ様は、現社長のお父様が学校給食や卸しをしていたパン工場を前身に持ち、業態を小売りのベーカリーに変えてからも長い間、同じ場所でパン製造業を営んでいる。当然地元の方々には昔からなじみのパン屋さんであろう。「平成6年に小売りの店『カレンズ』を始めた当初から、土地柄を考えて品揃えをしてきました。当然、ご年配の方からお子様まで、だれにでも喜んでもらえる品揃えが大前提。そこは、ブレずにその中でどうこだわっていくか、どう他店との違いをだしていくかというのを常に考えてきました」と香川社長。まずは、地元密着でお客さまに喜ばれるパンづくりを進め、地元のお客さまのリピーターを増やす。そのうえで強力な看板商品を育てて、他の地域からもお客さまを呼べるようにする。一見シンプルな戦略だが、日々の地道な努力が見事に実を結んでいる。その看板商品が「フィセル明太子」である。



カレンズ様の店舗には約150アイテムのパンが並ぶ。その5割が弊社の生地秤量分割機「EZデバイダー」で分割されている。左記の写真はその代表的なアイテム。
(1)フィセル明太子 280円 (2)フィセルガーリック 200円
(3)マニトバ食パン1斤 250円 (4)明太チーズ 200円 
(5)ホルン 160円 (6)オニオン&ポテトサラダ 230円
(7)オニオンブロート 180円 (8)ベーコンエピ 160円
(9)枝豆ベーコンエピ 190円 (10)塩チョコバケット 150円
(11)おさつでフランス 360円
※すべて税別価格


まとめ買いされる明太子パン
お店を訪れるお客さまは、必ずと言っていいほどそのパンを手にする。それも3本、4本とまとめて買っていく。実際にまとめ買いをしている女性に話を聞いてみた。「実は、ここまで来るのに車で1時間近くかかるんですよ。目当ては明太子パンです。最初はこの近所の方にいただいて食べたんですけど、すっかりファンになって、今は週に1度は来てます。まめに来られないのでまとめて買って行きますね」。このまとめ買いが客単価を押し上げ、カレンズ様の好調さを支える原動力になっている。遠方からのお客さまも呼び寄せる強力な商品力を持つ「フィセル明太子」は、どのように定着したのか香川社長にたずねてみた。「このパンは、うちも所属するベーカリーグループの勉強会で習ったもので、特別なレシピでは無いんです。ただ、お店に出すのにうちなりにアレンジした結果、たまたま食感や風味が、どの年代の方が食べても喜んでもらえるものに仕上がったようです。これがまず地元の方々に受入れられて、それをもらって食べたという人に評判になってと、運も良かったんだと思います」。

「EZデバイダー」で良かった
香川社長はさらにこう続けた。「レオンさんの『EZデバイダー』を導入してつくづく良かったと思いますよ。これまでは、分割する人と丸める人と必ず2人でやってましたが、『EZデバイダー』なら生地の投入から分割、丸めまでが1人でできます。これだけ「フィセル明太子」の需要が増えてくると、計量・分割は最小人数で回さないと生産が追いつきません。1人分をほかに当てられるのは大きいですね。それと品質も重量も安定してできるのは本当に助かります。パンづくりは上流がダメだと成形をがんばっても、焼成をがんばってもダメですから。この点、『EZデバイダー』を入れてからは、焼成時の窯伸びも抜群にいいし、最終的なパンの品質も安定しています。仕上がりのふわっと感は、手づくりとまったく変わりませんから。考え方によっては人間以上かな。機械は、どれだけ使っても弱音をはかないしね(笑)」。

店名「カレンズ」にこめられた想い
最後に、今後の方向性について質問した。「店名と同じ『カレンズ』というパンがあるんですけど、最初に食べた時に、こんなにいろいろ入ってずっしりとしたパンがあるんだと感激しましてね。『カレンズ』には、小粒で高級なレーズンを使うんです。だからこのパンのように小さくても良い品を出す店にしていこうという、当初の想いを貫いていきたいと思います。経験上、売り上げをいかに上げるか考えている時は、とかくうまくいかないんですが、どうしたらお客さまを喜ばせられるかを考えていると不思議とうまくいくんですよ。これからも、規模は小さくても、とにかくお客さまに喜んでもらえるパンづくりをしていくことが、うちの目指すところです」。香川社長は、にこやかに、そして力強く答えてくれた。



現在「EZデバイダー」の稼働時間は平日は午前5時から午前9時まで、土日は午前5時から午後1時までの時間帯で随時稼働している。
分割する生地種は、食パン生地、フランスパン生地、セミハード生地の大きく3種。分割重量範囲は80g~250g。
担当者の方は、実際に「EZデバイダー」を使ってみて、1人でも操作性が良いので、楽に分割作業が行えるのと、機械がシンプルな構造なので掃除がしやすいとのメリットあげてくれた。
また、生地を傷めずに分割するので、窯伸びが良く、お客さまからもパンがふわっとやわらかくなったとの感想も寄せられているという。


フィセルの焼成風景。「EZデバイダー」導入後は窯伸びが良くなったという。



明太子フィリングがのせられ仕上げられた「フィセル明太子」(分割生地150g/明太子フィリング30g)



店舗内風景。「フィセル明太子」はまとめ買いするお客さまがほとんど。焼きあがるの待って、次々に買っていく。
「フィセル明太子」はソフトフランスの生地を使っているせいか、食感はもちっとしていてやわらかい。その口当たりと
トッピングしている明太子のなんとも言えない風味が多くのファンを魅了し続けている。
 

つつむ No.155号 (2018年10月号)掲載
※文章内の表現・表記は、すべて取材当時のものです。
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