導入事例・お客さまの声

桜あんぱんがナンバーワン営業マンです。 ナカダのパン(株式会社ナカダ) 様

ナカダのパン(株式会社ナカダ) 様(栃木県佐野市)

「桜あんぱん」は3個入り465円 1個100g 5個入り720円。(価格はすべて税込) スーパーマーケットや道の駅などの卸先では、パン売り場ではなく和菓子売り場で販売されることが多い。 「桜あんぱん」は3個入り465円 1個100g 5個入り720円。(価格はすべて税込) スーパーマーケットや道の駅などの卸先では、パン売り場ではなく和菓子売り場で販売されることが多い。
素朴な包みを解いてパンを取り出すと、なんとも言えない桜の香りがした。佐野名物「桜あんぱん」。栃木県産コシヒカリを配合して熟成させた酒種生地で、十勝産小豆を使ったこしあんを包み、パン頭部には桜花の塩漬けを添える。焼成後、パッケージする際には、パンの下に塩漬けされた桜の葉を1枚敷くのが同社の伝統だ。この香しい桜の香りを纏った名物あんぱんは、創業者の渡辺今朝次様が考案して世に送り出し、先代の庄次様が磨きあげてきたものだ。そして今、この伝統の逸品を三代目の和雄様が引き継ぎ、さらなる飛躍をはかる。さっそく、生産体制の強化、次世代戦略について渡辺社長にお話を伺った。  
 
 
 
 
代表取締役 渡辺 和雄 様
 

「桜あんぱん」が先導してくれた
1936(昭和11)年。渡辺今朝次様が栃木県佐野市に創業した、ナカダのパン様。創業者の今朝次様は、落ち込みがちな夏場の売り上げを確保するための方策を考え、仲間の間で情報交換するうちに、酒種のパンに行き着いた。ここから試行錯誤を続け、ついに元種づくりに成功、商品化にいたった。この看板商品「桜あんぱん」について、現社長の渡辺和雄様はこう語る。「この商品は、初代が考案して、二代目である私の父が苦労しながら改良して仕上げたというものです。三代目の私も、元種から受け継いで、こだわりの生地づくりをしています。また、あんこにも当初からこだわりがありまして、十勝産の小豆でつくる最高ランクのこしあんを使っています。通常、和菓子に使うあんこなので、よく和菓子と勘違いされるお客さまもおりました。発売当初は、店頭売りだけでしたので、正直あまり売れませんでしたね。そのうち、佐野厄除け大師の近くに物産会館がありまして、ここで売ってはどうかとお誘いを受けたんです。それまで、あんぱんは日販品でお土産品とは違うと思っていたんです。ところが予想外に大ヒットしまして、常識が変わりました。これが『桜あんぱん』が現在までロングセラーを続けられた原点だと言えると思います。不思議なんです、こうして『桜あんぱん』が私たちにいろいろなことを教えてくれて、行先を方向付けてくれました。良いほうへ良いほうへと先導してくれたような気がします」。渡辺社長の「桜あんぱん」への信頼は厚い。  

店頭には「桜あんぱん」のほか、一つひとつ丁寧に包装された食パン、コッペパン、デニッシュ、調理パンなど常時80品の多彩なパンが並ぶ。店頭には「桜あんぱん」のほか、一つひとつ丁寧に包装された食パン、コッペパン、デニッシュ、調理パンなど常時80品の多彩なパンが並ぶ。
 
ナカダのパン本店。屋号は、創業者の今朝次様の出身地、福島県三春町にある地名に由来する。ナカダのパン本店。屋号は、創業者の今朝次様の出身地、福島県三春町にある地名に由来する。
  ナカダのパン本店内。街の中心部JR両毛線佐野駅から徒歩6分。2017年にリニューアルオープン。ナカダのパン本店内。街の中心部JR両毛線佐野駅から徒歩6分。2017年にリニューアルオープン。本店からほど近い場所にある製造工場の浅沼店。併設の直売所にも、朝早くから多くのお客さまがいらっしゃる。本店からほど近い場所にある製造工場の浅沼店。併設の直売所にも、朝早くから多くのお客さまがいらっしゃる。
   
 
準備は整った!
このたびナカダのパン様では、「桜あんぱん」の生産に弊社の新型包あんシステム「フレックスインクラスター」をご導入いただいた。これまでの人海戦術を脱し自動化に踏み切ったいきさつを渡辺社長に聞いてみた。
「やっとここまでたどり着いたという印象です。これまでの手包み作業では、職人さん4人で1日平均300個、だいたい5時間かかりました。職人さんたちは先々代から続けてくれている皆さんで、 歳を過ぎている方が大半です。どれだけ腕のいい職人でも人間ですので、最後のころは疲れてきて均一さに欠けてきます。もうヘトヘトになってやってました。そんな状況なので、注文は増えてきますが対応できず断ることもありました。ちょうどそんな時にレオンさんから新しい包あんシステムができたのでテストしませんかという紹介をいただいたんです。そうして、検討を重ねていたんですが、その最中に職人さんのひとりが体調を崩して現場からの離脱を余儀なくされました。もう何より先に『フレックスインクラスター』導入を決断しました。それらは、担当者2人で、3000個の生産を3時間半で終了できます。時短とともに商品の安定化が実現できました」。渡辺社長の決断は見事に成功した。生産現場でも時間的な余裕ができて、従業員の笑顔が増えたと言う。「みんながゆとりをもって仕事ができると全体的にも良い影響があるんだと思います。私目線で言いますと、催事などで急な発注をいただいたとしても、うちには、『フレックスインクラスター』があるから大丈夫と、今は2つ返事で受けられるようになり、チャンスロスが無くなりました」と渡辺社長の頬も思わずゆるむ。こうして、ナカダのパン様の次世代に向けた準備もいよいよ整った。

   
  「桜あんぱん」は優秀な営業マン
「桜あんぱん」は、現在卸しの割合が8割近いという。渡辺社長はこう話す。「最近は、全国のバイヤーさんにも認知していただくようになりました。先日は九州のお客さまから連絡いただきまして、あー九州まで行ってるんだってこっちが驚いたりしました。ご覧の通り、うちには営業マンが一人もいないんですよ。でも『桜あんぱん』自身が優秀な営業マンです。日本全国でPRして、バイヤーさん、お客さまを次々に獲得してくるんですから。本当にすごいやつですよ(笑)」。  
 

ネクストステージへ
最後に未来に向けた展望を聞いてみた。「うちは今のところ『桜あんぱん』をつくっているパン屋という見られ方をしていると思うんです。とてもありがたいことなんですが、将来を考えますと、いかに『桜あんぱん』と双璧をなすような、第2、第3のアイテムを考えていくかという課題が見えてくるんです。やはりせっかく『フレックスインクラスター』という心強い道具を手にしたので、大いに活用して新しいアイテムにも挑戦していきたいと思います。逆にそれをやっていかないと機械を導入した意味が無いですよね」。渡辺社長の目はしっかりと次のステージを見つめていた。
 
   
 
つつむ No.156号 (2019年1月号)掲載
※文章内の表現・表記は、すべて取材当時のものです。
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