導入事例・お客さまの声

「最高の設備で最高のパンを」 FIORE FOOD BAKERY 様(韓国)

韓国の急成長企業がレオン製パンシステムを導入
製パンシステム「VR250ライン +レストコンベヤー+ FEライン」ご活用事例

FIORE FOOD BAKERY(フィオレ フード ベーカリー) 様(韓国)

古くからコメが主食である韓国にとってパンは軽食や子どものおやつとしての色合いが強いが、一般家庭の食費支出内訳は15%前後で日本とほぼ同様である。昨今のパンブームでベーカリーの競争が激化し、そのクオリティーも年々高くなっている。中でも急成長企業として注目を集めているのが「FIORE FOOD BAKERY」様だ。2014年にスタートした企業ブランドで、2019年の年商は約12.7憶円。コンビニエンスストア向け菓子・パン製造卸売が主体で、韓国最大手コンビニのデザート部門で売上トップを走る。創業社長である文堯煥(ムン ヨハン)様は、小売店向け量産パンのブランド「GINKO FOOD BAKERY(ジンコー フード ベーカリー)」と合わせ2社を経営。製パン技術者としても30年以上現場に立つスペシャリストだ。2019年、弊社の製パンシステムをご導入いただき高品質なパンづくりにご活用いただいている。
 
FIOREブランドで新分野を開拓
1988年、ご両親から受け継ぎベーカリー事業を始めた文社長。当初は観光都市の群山(クンサン)市でパンやカステラを製造していたが、地道に営業を重ね有名ブランドパンのOEM製造を受託。高品質なパンづくりで販路を開拓、急成長を見せた。やがて人口約5.4万人の扶安(プアン)郡に拠点を移しGINKO社を設立するが、スーパーなどの小売店向けだけでは先行きが楽観できないと考え、新会社を設立する。それがFIORE社だ。急増するコンビニに対し、専門店レベルのスイーツやパンを投入し若者を中心とした新規顧客層の開拓をねらった。2社それぞれに新工場を設立し、「最高の設備で最高の製品を」をモットーに世界中から最新の製パン・製菓設備を導入。同時に「食品安全管理認証基準(韓国のHACCP)」認証も取得した。
営業は、社長自ら大手コンビニの本部を訪問。高い技術と開発力、提案・実行力とそのスピードで大企業がズラリと商品を並べるコンビニにFIORE社のアイテムを納入することに成功した。結果、「ショコラ生クリームケーキ」は年間600万個販売の大ヒット商品に。それまで韓国では一般的でなかった「コンビニ向けチルドデザート」の分野を開拓し、現在は60種類の商品を抱える躍進中のヒットメーカーとして広く認知されている。

その文社長があらためてベーカリー事業を強化しようと2019年10月にご導入いただいたのが、製パンシステム「VR250ライン+レストコンベヤー+ FEライン」だ。
 
レオン製パンシステム導入
文社長は、ご導入の目的と効果について「韓国人は変化を好むので、日々の新商品開発のほか、販売中の商品も半年のサイクルでリニューアルしています。変化する消費者ニーズに対応するにはバラエティー豊かなパンを生産できないと生き残れません。既存の製パンライン(他社機)では生産アイテムに限界がありました。大手との競合に勝つには、開発力と品質の安定化に加え、柔軟性のあるラインでいかに合理化できるかが重要です。今回の製パンシステムは、パン生地の分割・丸めラインとしても、また自動包あんラインとしても活用できるところが決め手となりました。導入後は、機械と人の力を合わせた差別化商品をわずか2名で安定生産できています。また、異物混入リスクが少なく衛生的な点も時代に合ったラインだと思います。掃除も以前のラインに比べてずっと楽になりました」。
現在、同システムを週6日、1日10時間稼働。生産製品はあんパンをメインに13種類(包あんパン8種類、生地のみ5種類)。製パン技術者としても長年の経験があることから、「導入して約半年ですが、ストレスフリーの効果を実感しています。比較した中でレオンのVシステムが最も生地に優しく、また、『レストコンベヤー』で適した状態で休ませることで生地の伸びが良くなり、風味も良くなりました。『FEライン』も手包みに近い方法なので生地やフィリングに優しいですね。今後、高級あんパンや調理パンの種類を増やす予定があるので、稼働時間は倍以上になる見込みです。バラエティーの拡充と品質アップを同時に成し遂げ、自社の強みを伸ばしてくれる製パンシステムと言えます」。
 
 
品質競争力アップで地域経済を活性
さて、その強みとは商品開発力とスピードだと自負していらっしゃる。文社長が市場を回って得たアイデアは、同社の技術研究所で毎日試作され、消費者ニーズを喚起しそうなものはすぐさま生産体制を整え商品化していく。設備投資は惜しまず、最適なライン構築に力を注ぐ。
「中小企業が生き残っていくには、急速に変化する市場ニーズを読み、最高の設備と環境を整えて最高の製品を生産するしか道がありません。これからも研究開発と必要な設備投資には全力でいきます。レオンさんにもお力添えいただき、機械を最大に活用できる方法を探していきたいです。高性能な生産設備は、品質競争力を高めるだけでなく、安定的な人材確保などFIOREの総合的なブランド力アップ、ひいては地域活性化にもつながります。今後も期待しています」
2019年、文社長は全北経済を輝かせた中小企業の9人に選ばれた。従業員の給与、金融取引、地方税などトータルで地域経済に還元し、地域を活性化させたことが理由。実際、都市部に流入していた若手の労働人口が扶安郡に留まるケースも多くなってきている。
情熱があれば地方の企業が韓国を代表する企業になれることを証明したいとおっしゃる文社長。
実現する日はそう遠くないだろう。
※全羅北道の略称で、韓国南西部に位置する行政区
 
 
つつむ No.162号 (2020年7月号)掲載
※文章内の表現・表記は、すべて取材当時のものです。   
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